青空の下月夜に舞う
今日は甘えて慶太郎の家で寝ようかな、と思っていたけど、もう明るいし、荷物を取りに行って帰って寝ようかな、と。

マンション内にある鞄を取りに行く為踵を返した。



「今から寝るのか?」


背中から聞こえてきた声に、歩き出しながら。


「ううん。帰る」


慶太郎の家が嫌なわけじゃないけど、今日夕方からバイトだし、家の方が色々気使わなくていい。






「次、会う時。お前は笑ってんのか。泣いてんのか」





響の声に。足が歩くのを止めた。
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