青空の下月夜に舞う
「そう考えたら、ここでお前を帰さないのが正解なのか、帰すのが正解なのかわかんねえ……」
ゆっくり振り返ると、難しい顔をして私を見ていた。
「色々考えた」
徐々に。
朝日が昇り、響の髪をオレンジ色に染める。
「正直まだ自分がどうしたいのかわかんねえけど。寝てる時震えて泣いてるお前見てらんねえ」
響の言葉に、私泣きながら寝てたの?と。
自覚が全く無かっただけに、驚きを隠せない。
そりゃ目の前で泣かれてたら、どうしたらいいか分かんなくなるよね。
「ごめ……」
「あやまんじゃねえ。ムカつく」
む。
じゃあどうしたらいいのよ。
自覚がないんだもんよ。