青空の下月夜に舞う
一緒に寝てくれて。
寂しさを紛らわせてくれた事には、ちょっとだけ感謝してるし。

それが苦痛だとしたら申し訳なくて謝っているのに。

なのに謝るのもダメで、更にはムカつくって……



「だから……」


私との距離を詰め、目の前に立った響は。





「守らせてくんねえか。お前の事」





薄く赤い唇が妖艶で。

車の音さえ殆どしない。



まるで、私と響の間に流れる時間が、そこだけ止まっているかの様だった。
< 316 / 319 >

この作品をシェア

pagetop