青空の下月夜に舞う
響、慶ちゃん、祐也。
そして茶髪で短い髪を上にたてている男。

そして私。

皆がソファーに集まり、座ると、空気が変わった気がして。

床に寝転び、漫画を読んで居た男の人二人がリビングから出て行った。


え……ちょっと何。
今から何が始まるの?


「本題ね。麻衣ちゃん?」

名前を読んだのは、慶ちゃん。
視線を動かして話を聞こうと目を合わせた。


「祐也のバイク。昨日乗ったよね?」

その言葉に頭を縦に振った。
セナからもメールが来てたな、そういえば。

ぼんやりと浮かぶメールの内容に、ヤバイって書いてあった気がして。

「祐也はね、女をバイクに乗せないって有名なんだよ」

次に口を開いたのは短髪男。
有名?有名って何。

「祐也が、ってより俺達が、なんだけどね?」

慶ちゃんも。笑顔で話してくれるけど。

「すいません。激しく意味が分かりません……」


祐也が有名ってのも知らないし、あんた達とも初めて会ったんだよ?
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