青空の下月夜に舞う
15分程話した所で、祐也が紙とペンを手に私に説明を始めた。

祐也達は、美舞というチーム。
雄大は、無邪気。

そして、雄大が仲良くしている黒邪気というチーム。

黒邪気は、美舞を敵視しているから、祐也の彼女だと思われた私が危ないらしい。

黒邪気が無邪気を使って、私を拉致したと思った祐也が、私を迎えに来た……



「ねえ、」

「やっと分かったか?」


気付けばマンツーマン。
祐也が私に説明をしてくれて、やっと意味が理解出来たけど。

「それってさ、祐也の彼女じゃないって黒邪気に言えばいいんじゃないの?」

「はあ、お前ミナの話聞いてたか?」

「ミナって誰」

「俺」

手を挙げて答えたのは、短髪男で。
少し気まずさを感じ、意味なく頭をペコリと下げた。


知らされてないんだもんよ。
知るわけねぇし。

とは。口に出来ない。
流石に無理だ。
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