青空の下月夜に舞う
「とりあえず。一度関わったからには、噂が消えるまで大人しくしてもらうからね?」

「はあ……」


どういう意味だろ。
つーかマジでほっといて欲しい。


「じゃあ、私そろそろ……」

誰も帰る様に促してくれないから。
自ら口にして立ち上がろうとした、のに。


「おい。バカ女」


口を開いたのは、美形男。


「ちょ……!」
「響、直球すぎ!はははは!あははは!」


笑出した金髪男。

バカ女、って。
バカ女、って。

バカ女、ってぇ?!


「初対面、」

「関係なくね?」


澄ました顔して、冷たく言い放つ。

いや、関係大有りじゃね?
普通初対面の相手に、バカだと思ってもバカって言わなくね?


「お前、一週間。ここに軟禁」

「……は?」


軟禁?軟禁って……

「バイトと学校はいいけど、その他はここに居ろ。一週間後には、違う噂で持ちきりになるから」

「違う噂って、」

「お前は知らなくていい事だ」
< 36 / 319 >

この作品をシェア

pagetop