青空の下月夜に舞う
――翌日。
知恵さんからメールで30万振り込んだから、と。
暫くはホテルに住むしかないのかな。
制服に身を包み、机に項垂れる。
「勤労少女。バイト疲れかい?」
私の目の前の机の椅子に座り、話しかけて来たのは、同じクラスになって話すようになったセナ。
薄い茶髪のショートカット。
髪を耳にかけて、シンプルな白のピアスをしてる。色が白くて美人だけど、サバサバしてて、一緒に居て楽だ。
「いや、バイトは昨日休み。今日はあるけど行きたくないなぁ」
寝返りを打つ様に反対を向くと、ニヤリと笑う赤い髪のヤツと視線がぶつかった。
「お。サボれサボれ」
セナに話してたのに。
サボれと横やりを入れて来たのは、制服のシャツを第2ボタンまで開けてる男子。
「祐也くんおはよー。てかもう午後だよ?ヤバくない?」
「セナちゃん、今日もいい女だね」
会話になってないよ、アンタ達。