青空の下月夜に舞う
「同じ学校ってウケる~。でも祐也くんの女じゃないんだってね。災難過ぎて、まみちゃんウケる」


そう。
同じ制服、同じ鞄にビックリだ。

私は白ブラウスに、規定の水色リボン。
グレーのチェックのスカートだけど。

慣れた手つきで、ドアを開けて、エレベーターに乗る裸女は、

白ブラウスを第2ボタンまで開けて、リボンはワインレッドのチェック。
紺色のベストに、色は同じだけど、パンツ見えそうなくらい短いスカート。

鞄も、いっぱいヌイグルミやら、キーホルダーやら……

鞄……逆に重くない?


マンションから出ると、歩いて五分ぐらいの所にバス停があった。


「暑いし~。日焼けする~」


独り言を言いながら、ベンチに座る裸女。

バス停の時刻表に目を向けた私。
あ、学校4つ目。

そう遠くもないんだ。


「まみちゃんも座りなよ。まだ15分もあるよ?バス出たばっかだし」

「……は、いや、はい」


あんたが待たせなきゃ、乗れてたんじゃ、と思った事は胸に秘めておこう。



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