カカオ80%な彼。
好きなものと嫌いなもの。
あの遊園地デートを境にあたしは頻繁に屋上に通うようになった。
正直今は妃那達といるより
赤月先輩や永斗君といたほうがずっと楽。
そんなある日、事件は起こった。
お昼休みにいつものように屋上へむかうあたし。
「ちょっと待ってなっちゃ~ん!」
「妃那、どうしたの?」
「なっちゃん屋上行くの?」
「え?あー、うん」
なんか……嫌な予感。
「ねー、あたしと李久もいっていい?」
ほら……ね。
「なんで?」
「なっちゃんの恋の応援するからだよ」
「不良グループもいるんだよ?」
「怖いけど、李久となっちゃんがいるから大丈夫!」
「……わかった。じゃいこっか!」
妃那には悪いけどこれなら1人で食べたほうが全然いい。
きっと今日のお昼はあたしにとって地獄だ。