カカオ80%な彼。

「……あたしね、虫全般だめなんだ。
もちろん……ゴキブリだって……」

「は?だって菜津、余裕に退治して……」

「……不良だって怖いよ。
赤月先輩に話しかけたのだってやけになってたからで、普段はそんなことしない」

「なっちゃん……」

「あたし……この世で1番甘いものが好きなんだよ?
だから毎日持ち運んでる。
甘いもの食べないと、糖分不足で死んじゃう……」


シーンと静まりかえる場。


「妃那?
あたしが授業サボったのびっくりしてたでしょ?

あたし中学のときからそうゆうのけっこうあったよ?」

「……あたし、しらなかった………」


だって、言ってないんだもん。



「妃那、李久……、


親友ってなんなんだろうね……….」


「なっちゃん……あたし「あたしのこと1度でもちゃんとみてくれた?」



「……あたしは、2人をくっつけたら用なし?…いつだってあたしをちゃんとみてくれたことなかったじゃん!!」


涙はひっこんだ。


でも言葉はひっこまない。


もう、なにもかもおしまい。

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