彼に殺されたあたしの体
蟻たちはしばらくあたしの体を食べていたが、いつの間にかパッタリと来なくなってしまった。


毎日のように来ていた訪問者がいなくなると、なんだか寂しさを感じる。


蟻たちはきっと、あたしよりもおいしい食べ物を見つけたのだろう。


そしてまた朝が来て、夜が来て。


次第にそれを数えることもしなくなって。


あたしの体の中には何かうごめく虫たちが存在していた。


それは元からいた虫ではなく、どこからかわいてきた虫だった。


虫たちはとても小さく、だけど大量にいる。


一体どんな虫なのだろうかと思っていた時、偶然眼球の上をその虫が歩いていた。


ウジムシ……だ。


あたしはそれが自分の目玉の隙間から体内へと出入りする姿に、心の中で悲鳴を上げた。
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