彼に殺されたあたしの体
あたしがいなくなって家族と同じくらいに心配しているのは、きっとメイだろう。


できることなら、今すぐスマホのバッテリーを入れてメイに連絡したい。


《大丈夫だよ! 心配しないで!》って。


でも、メイのことだからそんな事を言ってもきっと心配するだろうね。


いつもあたしと一緒にいてくれて、あたしの事を気にかけてくれて。


王子様っていうのは、メイの事を言うんだと本当に思っているよ。


メイが男の子だったら、あたしきっとメイを好きになっていた。


先生になんてなびかなかった。


でも、メイが男の子だったら余計に女の子からモテちゃうから、あたしになんて見向きもしなくなるのかな?


そうなったら、少しさみしいな。


それからあたしは心の中で男になったメイを想像してみた。
< 123 / 306 >

この作品をシェア

pagetop