彼に殺されたあたしの体
両目を失ったあたしに訪れたのは、さらなる深い闇。


光など届かない土の中で、少しだけ見えていたものも、もう見えなくなってしまった。


あたしの顔には大きなクボミが2つあるだけ。


その中はただの空洞だった。


鼻の肉も崩れ落ち、そこにも小さな穴がポッカリと開いているだけだった。


今鏡を突き付けられてその姿を見る事になれば、きっとあたしは絶叫していただろう。
< 134 / 306 >

この作品をシェア

pagetop