彼に殺されたあたしの体
変化
その変化は土の中にも訪れた。


肌にあたる土がいつもより硬く、まるで緊張して体をこわばらせているように感じる。


色々な地上の動物たちが土の中にもぐりこんできて、あたしの体の上に座って眠りに落ちた。


冬が来たのだ。


あたしが埋められたのは夏休み前の夏だった。


あれから何カ月も経過していたことになり、あたしは少し驚いていた。


土の中にいると時間の感覚はなくなってしまうけれど、そんなに長い間ここにいるとは思わなかった。


最近は心の中でずっと絵を描いていて、そのせいで余計に時間が早く過ぎて行くのだろう。


それにしても、と、あたしは思う。


本当に助けが来ないわね。


あたしがいなくなって何カ月も経過しているのだから、さすがに警察は動いているだろう。
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