彼に殺されたあたしの体
心配そうな顔をしてあたし話しかけてきたのは、クラスメイトのメイだった。


堀美彩(ホリ ミア)はあたしの名前だ。


「うん。ちょっとね」


休憩したことで随分と気分はよくなっていて、あたしはメイに返事をしながら立ち上がった。


「もう大丈夫なの? 自転車に乗りなよ」


メイがそう言い、ポンッと自転車の座席を叩いた。


「え? いいの?」


あたしはメイを見る。


「ヘーキヘーキ。美彩軽いから」


その言葉にあたしは反笑いを浮かべたが、お言葉に甘えて自転車の椅子に座らせてもらうことにした。


「ほら、やっぱり軽い。ちゃんと食べてる?」


体育会系で筋肉質なメイは、あたしを乗せた自転車を簡単に押していく。
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