彼に殺されたあたしの体
クラス内でも明るく元気で、メンバー内ではリーダー的な存在だった彼女。


その立場を利用してあたしをイジメてやろうと考えた。


イジメにあっているあたしを見て、神田君が幻滅すればいい。


イジメを理由にあたしが学校へ来なくなればいい。


そんな思いから始めたことだったらしい。


でも、神田君がいなくなった今あたしをイジメる必要はなくなった、という事だった。


クラスメイトから嫌われる理由などなかったあたしは、その話を聞いて脱力してしまった。


全部彼女の思いこみだったんだ。


神田君はあたしの事なんて好きじゃなかっただろうし、あたしも神田君を好きではなかった。


それなのに、ちょっとした出来事で歯車が狂ってしまったようだ。
< 189 / 306 >

この作品をシェア

pagetop