彼に殺されたあたしの体
あたしはそう思った。


相手が恐怖し絶望を目の前にして動けないまま死ねば、あたしの心の満足度は高い。


あたしはすっかり夜になった街をさまよいながら、どんな方法で先生を殺そうかと考えていた。


その移動時間は一瞬だったけれどとても楽しく、絵を描いていた時と同じような高揚感まであった。


あたしは憎んだ人間を殺す事に幸せを感じていた。


そしてその一瞬のうちに様々な殺し方を考えていた。


クラスメイトたちと同じように苦しめたい。


クラスメイトたちよりも遥かにひどい方法で殺したい。


彼はあたしのお腹を引き裂いた。


その中に手を突っ込み、めちゃくちゃにかきまわした。


だから彼の腹部も同じようにしてやるんだ。


皮膚を引き裂き、内臓をえぐり出し、形そのものが見えなくなるほどに。
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