彼に殺されたあたしの体
ねぇ、先生のお腹の中にはなにが入っているの?


あたしのお腹の中には赤ちゃんが入っていたのよ。


あたしの大切な大切な宝物だったの。


それを先生は盗んで行った。


だからほら、今度はあたしが宝探しをする番よ。


あたしは自然と笑顔になっていた。


楽しくて楽しくて仕方がない。


童心に返ったような気持ちで先生の腹の中に腕を突っ込む。


先生のお腹の中は暖かくて、ヌルヌルしていて、そしていろんな物がつまっていた。


あたしはそれを1つ1つ取り出して行く。


これ、なぁんだ?


子供のような声でそう自問し、引きずりだす。


これ、腸かな?


うん、きっとそう。


これは先生の大腸。
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