彼に殺されたあたしの体
普通なら目をそむけてしまうたくなるような場面を見て、心が躍っていた。
そんな感覚は正常ではない。
普通ではない。
そして憎む相手が命を失った時、あたしは重荷が取れたように楽な気持ちになっていた。
恨んでいたことがちっぽけな事に感じるほど、あたしは精神的に前向きになることもできていた。
それはまるで麻薬のようなものだった。
病んでいる気持ちが一瞬にして明るく変化する。
悩みなど空から見る蟻のようなもので、存在自体が消えてなくなってしまう。
人を呪い殺した時、あたしはそんな感じだった。
「……我慢ができないのなら、みあお姉ちゃんを強制的に成仏させるしかないんだよ」
返事をしないあたしに睦人君が言う。
(強制的に成仏……?)
あたしは聞き返す。
「そう。ちゃんとした人を呼んでお祓いをしてもらうんだ」
(そんなことができるの!?)
そんな感覚は正常ではない。
普通ではない。
そして憎む相手が命を失った時、あたしは重荷が取れたように楽な気持ちになっていた。
恨んでいたことがちっぽけな事に感じるほど、あたしは精神的に前向きになることもできていた。
それはまるで麻薬のようなものだった。
病んでいる気持ちが一瞬にして明るく変化する。
悩みなど空から見る蟻のようなもので、存在自体が消えてなくなってしまう。
人を呪い殺した時、あたしはそんな感じだった。
「……我慢ができないのなら、みあお姉ちゃんを強制的に成仏させるしかないんだよ」
返事をしないあたしに睦人君が言う。
(強制的に成仏……?)
あたしは聞き返す。
「そう。ちゃんとした人を呼んでお祓いをしてもらうんだ」
(そんなことができるの!?)