彼に殺されたあたしの体
「……うん。またね。みあお姉ちゃん」


さようならは言わなかった。


会話できる人と二度と会えないかもしれない。


その思いをかき消すように、あたしは未来で睦人君と会う約束をしたのだ。


睦人君の足音は徐々に小さく、遠ざかっていく。


そしてそれはやがて聞こえなくなり、あたしはまた1人になった。
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