彼に殺されたあたしの体
子供
夫婦がここで生活を始めて半年ほどが過ぎていた。


季節は春。


この日、家の中がなんだか騒がしかった。


漫画家をしている奥さんの影響でこの家には訪問客が絶えなかった。


出版社の人とか、アシスタントの人とか。


だから今日もそんな人たちが来ているのだと思った。


でも、どうやら違うようだった。


バタバタと足音はひっきりなしにするけれど、それは1人分だった。


音の大きさやスリッパの音がしないことから、恐らく旦那さんの足音。


奥さんは……?


さっきから奥さんの足音は聞こえてこない。


どうしたんだろう?


そう思っていると「少しは落着いて」という奥さんの声が聞こえてきた。
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