彼に殺されたあたしの体

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放課後が来て、あたしははやる気持ちを周囲に悟られないように帰宅の準備を始めていた。


先生のもとへ今すぐに走ってでも行きたい。


だけど体育を見学して、過呼吸で倒れてしまったあたしが走るワケにはいかない。


昇降口へと向かう生徒の波に紛れ込みながら、あたしは歩く。


先生、もう来ているかな？


他の仕事はもう終わったのかな？


もしかしたら、もう少し教室でゆっくりした方がよかったんだろうか？


靴をはきかえながらそんな事を考える。


先生はメールで時間指定までしてこなかった。


だからたぶん大丈夫のハズなんだけれど……。


校門へと向かう生徒の群れの中、あたしは１人逆方向へと向かった。


誰もいない裏門へと急ぐ。