彼に殺されたあたしの体
☆☆☆

そもそも、先生とあたしの関係は少し変わった所から始まった。


それは半年ほど前のこと。


高校に入学して、最初の冬休みが始まろうとしている時だった。


少し長めのお休みがあり、年越しという大きなイベントも間近という事で、1年生だったあたしは浮足立った気分だった。


それはあたしだけに限らず、他の生徒たちもそうだったと思う。


休み返上で部活に勤しむ生徒たちを横目で見ながら、自分たちは家でのんびりできるのだ。


楽しみじゃないワケがない。


そんなわけで、クラスの子たちも普段よりも少しだけ気分が大きくなっていたんだと思う。


いつもならあたしにちょっかいを出してきて、あたしは嫌がるそぶりを見せる。


そして互いに笑い合うような関係のクラスメイトたちが、その日は少し違うことを仕掛けてきたのだ。
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