神風の如く
壱
────時は幕末
260年続いた江戸幕府の勢力が弱まり、治安が崩れ出す
これはそんな時代に偶然か必然か、迷い込んだ一人の少女の物語
少女は問う
なぜ、人々は命を奪い合うのかと────
平和な時代からやってきた彼女が、戦場に巻き込まれていく
決断を迫られたとき、彼女はいったい何を選び、何を見るだろうか
───力が欲しい、守りたいものを守りきれる力が───
風の神との契約の名の下に
神風の如く
時代の流れに逆らって──────
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