神風の如く
朝、斎藤の言葉で目覚めて、隣には蓮がいて…………
わけがわからなかった
ただ、蓮があんなにも顔を真っ赤にするということは俺は本当に彼女に接吻してしまったのだろう
取り返しのつかないことをしてしまったと反省する
まず、お酒の飲みすぎはやめよう
それから、彼女とちゃんと話をしなければならない…………
土方は重い腰を持ち上げて、朝餉を食べるため、広間に向かった
──スッ
今日は特別な報告があるわけではないため、朝餉は古株の幹部たちのみの部屋で食べる
しかし襖を開けると、まずニヤニヤと笑うバカ三人が目に付いた
「よう、土方さん
昨日はよく眠れたのか~?」
あからさまに知っているであろう口調で、ここぞとばかりに永倉はからかう
藤堂も原田もきっと昨日のことをからかいたくてうずうずしているのだろう
土方はそれらを全て無視し、長いため息をついて自分の席に座った
「歳、おはよう
昨日の夜は……その、すまんかった
みんなを止めたんだがな……」
隣にいる近藤は苦笑いをしながら土方に謝った
「近藤さん、あんたが気にすることじゃねぇよ
それに、どうしてアイツが俺の隣で寝てたかサッパリ覚えてねぇんだ」
土方も近藤相手だと正直に話してしまう