神風の如く





翌朝、華蓮は酷い頭痛がして目を覚ました




「んっ……痛っ」



うっすらと目を開けながら昨日のことを思い出す



──確か、沖田さんにからかわれて、何かを飲んだらすごく熱くなったのは覚えてるんだけど……



「起きたか、華蓮」



この一言でバッチリ目が覚める



「えっ!?……今なんて!?
というか、どうして土方さんと一緒に寝てるんですか!?」



華蓮は大パニック



それもそのはず、華蓮は酒を飲んだ後の記憶がないのだ



「は?
お前、覚えてないのか!?」



慌てて体を起こすと、隣にいた土方は半裸だとわかる



「へっ………えぇぇぇぇ!!」



華蓮は顔を真っ赤にした



「勝手に勘違いするな、何もしてねぇ
屯所の風紀を乱すことを俺が進んでするわけねぇだろ」



土方があまりにもあっさりと否定するので華蓮も胸をなで下ろした



しかし、土方はそんな華蓮の反応が気に入らなかった



「ほんっとに覚えてねぇのか?」



「………はい、すみません」



「昨日はあんなに積極的だったのにか?」



またみるみる顔が赤くなる



「……………」



「お前は意外と寂しがりやなんだな」



「だから、覚えてないんですってば!」



華蓮は全力で首を振る



「じゃあ、教えてやるよ、華蓮」



「……っ」






そうして、顔から火が出るほど恥ずかしい行動を聞かされたのだった





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