神風の如く
華蓮が目指そうとしている道は険しいものかもしれない
全員が無事であるとは限らないかもしれない
──それでも、私は
「私が決めた道は新撰組に取っていいかどうかはわかりません
見守ってるだけじゃ、我慢ならなくなる日がきっと来る、そんな気がしています」
土方は何も言わずに華蓮の言葉を待つ
「それでも、土方さんは私を許してくれますか?」
大きなものを変えてしまうかもしれない自分を
その行動を
華蓮の目はいつになく真剣で、とても綺麗だと感じた
──いつの間に、こんなに強い目をするようになった?
確かにはじめから真っ直ぐな目を持ってはいた
だが、そこに何かが足らないような気がしていた
──見つけたんだな、お前の誠を
「許すも何も、誠を見つけたならそれに従って生きろ
その代わり、後悔だけはすんじゃねぇぞ」
そう言って華蓮の頭を撫でる
どこか遠くへ行ってしまうような気持ちになったのには気づかないフリをして──