神風の如く
「総司ぃぃぃぃ、それに原田、新八、平助もだ!!
俺を馬鹿にしやがって!!!
罰として切腹にしてやる!!!」
土方は眉間に皺を寄せていた
「うぇっ、そんな局中法度ないぜ……」
「とりあえず、逃げよう!!」
永倉、藤堂をはじめ、原田や沖田、斎藤も部屋を出て行った
「歳、あとは頼んだよ
蓮君、歳は心配しすぎて、仕事がほとんど手につかなかったほどだ
あまり、無理をしてはいけないよ」
近藤は華蓮の頭を撫でた
土方が仕事をできないくらい心配していた?
────私を?
信じられなかった
「近藤さん!!一言余計なんだよ………」
「鬼の副長といえど、やっぱり土方君は変わらず優しいのですね」
山南までもニコニコしていた
「優しくなんかねぇよ」
「まあまあ、歳さん、今は蓮君のことを頼みますよ
何かあったら呼んでくださいね
それから、蓮君、しばらく仕事は休んでゆっくりしていなさい」
井上がそう言い、山南も近藤も出て行った