神風の如く
何かがいる!!!
直感的にそう思った
今、一番隊はちょうど裏路地に入ったところ
狙うには今が一番好機だろう
「周囲に気を配れ!!来るぞ!!」
普段の沖田からは考えられないほどの勢いで飛ぶ指示の声
沖田は左手で華蓮の肩を掴み、後ろに隠した
「誰だ!?
出てこい、相手になろう」
沖田の声は荒かった
──ザンッ
一番隊を取り囲むように現れたの10人ほどの浪士
対して、一番隊は華蓮を含め5名程度
状況はあまりよくない
「何の用だ?」
囲まれていて刀を向けられているのに、沖田はいまだ刀を抜かない
「壬生浪士組、沖田総司だな?」
「そうだが?」
一番大きく、強そうな奴と沖田が睨み合う
「先日お前に斬られた恩師の敵!!
今こそ取る時だ!!!!」
「やあぁぁぁ」
その声と共に浪士が襲いかかる