神風の如く
──覚悟を決めなさい、湊上蓮
華蓮は心の中で呟いた
このままでは仲間がやられてしまう
それは許せなかった
怖い、怖いけど、守らなければなくなってしまう
華蓮は右腕に神経を集中させた
勢いよく、大男の溝うちに右肘をいれる
「ぐはっ………」
驚き、動きが鈍った大男の急所を蹴り上げ、前のめりになり、上げた足のかかとを首めがけて思い切り下ろした
「がっ…………」
大男はその場に倒れ込む
「少し、眠っていて下さいっ」
すぐに走り出し、目の前の状況に唖然として油断している沖田に剣を向けた二人のうち一人を跳び蹴りでふっ飛ばした
「っ、なんだと!?」
今のうちに!!!
「沖田さんっ!!」
「任せてっ!!!」
──グサッ
目の前にいた一人の心臓を一付きで刺し、
──ダンッ
──ザシュ
華蓮が吹っ飛ばした男の左肩から斜めに剣を振り下ろす