神風の如く
後ろを見やると、他の隊士たちも始末をつけたようで、浪士はみな血だまりを作って倒れていた
「蓮さんっ!!」
沖田が近寄ってきて、持っていた布をちぎり、華蓮の腕に巻く
「すみません、擦り傷一つ負わせませんと言っていたのに………」
「いいえ、大丈夫です
沖田さんに何もなくてよかったです」
本当は言い表せないくらい怖かったけど、終わった今となっては、かなりホッとしている
「組長、無事ですか!?」
「あぁ、みんなは!?」
「負傷者が一名、ですが大したことはありません」
自分たちより多い敵と戦って、誰も死なずにすんだのか─────
華蓮は改めて壬生浪士組の強さを目の当たりにした
「うん、ご苦労様、よくやったよ
負傷者をすぐに屯所へ連れ帰って、観察方を呼んできて下さい
あとは任せましょう」
「はい、わかりました!」
隊士はそう言って駆け出した