神風の如く
「───ん」
肌に感じる寒さと何者かの気配に華蓮は気がついた
目を開けると、先ほどいた所とは全く別の場所だということがわかる
「ここは、いったい…………?」
華蓮は森のような場所で気を失っていたようだ
深呼吸をし、頭の中で起こったことを整理する
空手の練習が終わって、道場を出たらとても綺麗な月があって、それが池に映っていて─────!!!
そう、池!!!!
池に落ちたはず!!!
なのに、華蓮の体は少しも濡れていなかった
────どうして?
そして、目が覚めるときに気づいた気配
誰かがいる──────
──ポゥ
目の前に光の玉ができ、中に美しい女性がいた