偽フィアンセは次期社長!?
この間、マルシェで助け出してくれた時には、頼れる温かい背中に見えたのに、オフィスで見るそれはなんだか恐ろしく……。
促されるままに企画部まで連れられ、前にも通された来客用スペースに二人で入る。
「……おい」
「……はい?」
ああ。さっきまでの爽やかな空気は一体どこへ?
イケメンなのに、醸し出す雰囲気が、完全に『たちの悪い小学生男子』なんですけど……。
「お前、12月の最初の土曜、あけとけよ」
「……え?」
いやいや、半年先のスケジュール管理するほどあたし売れっ子じゃないんですけど……(なんの)
一体何の話かと、固まっているあたしを、課長がチラッと見て話を続ける。
促されるままに企画部まで連れられ、前にも通された来客用スペースに二人で入る。
「……おい」
「……はい?」
ああ。さっきまでの爽やかな空気は一体どこへ?
イケメンなのに、醸し出す雰囲気が、完全に『たちの悪い小学生男子』なんですけど……。
「お前、12月の最初の土曜、あけとけよ」
「……え?」
いやいや、半年先のスケジュール管理するほどあたし売れっ子じゃないんですけど……(なんの)
一体何の話かと、固まっているあたしを、課長がチラッと見て話を続ける。