偽フィアンセは次期社長!?
「道、混んでますか?」
「ん?あー、いやー、空いてはいないけど、まぁこのくらいだったら大丈夫ですよ」
優しそうな初老の運転手さんは、バックミラーで一瞬あたしを見てから静かな口調で言う。
『大丈夫』って、なんだろう。
早く着くことはありがたいけれど、あたし、人を追いかけているとか間に合わせたいとか何も言っていないのに。
「あの……?」
「お見送りですか?それとも、お出迎えですか?」
……あ。そっか。
マルシェから飛び出してきたから、手荷物は普通のもこもこした小さいバックが1つきり。
因みに中身はお財布、ペットボトル、タオルハンカチ、ポケットティッシュ、のど飴、家の鍵……など。
うん、海外旅行でこれじゃあ、どんだけ旅慣れてるんだ、っていうね。
完全に『ちょっとそこまで♪』レベルのバックの中身。
「ん?あー、いやー、空いてはいないけど、まぁこのくらいだったら大丈夫ですよ」
優しそうな初老の運転手さんは、バックミラーで一瞬あたしを見てから静かな口調で言う。
『大丈夫』って、なんだろう。
早く着くことはありがたいけれど、あたし、人を追いかけているとか間に合わせたいとか何も言っていないのに。
「あの……?」
「お見送りですか?それとも、お出迎えですか?」
……あ。そっか。
マルシェから飛び出してきたから、手荷物は普通のもこもこした小さいバックが1つきり。
因みに中身はお財布、ペットボトル、タオルハンカチ、ポケットティッシュ、のど飴、家の鍵……など。
うん、海外旅行でこれじゃあ、どんだけ旅慣れてるんだ、っていうね。
完全に『ちょっとそこまで♪』レベルのバックの中身。