偽フィアンセは次期社長!?
「だって……あいつ、大月月菜になるんだろ?おおつ、おおつき、って、大きいに月だぜ?……書いてみ、お前試しに書いてみ?笑わずにいられんのか、っつー……プププ」


そうなのだ。


月菜ちゃんは、あたし達の結婚式に参加して、二次会からは彼氏も連れてきてくれて。


その彼氏の苗字がまさかの『大月』君で。


元々月菜ちゃんの″月かぶりネーム″が大好物の課長は、そりゃもう興奮していて。


『あいつを絶対逃すな!!』とか大盛り上がりで大変だったんだ。


で、そんな月菜ちゃんが今度結婚することになり、今日は招待状を渡しがてら新居に遊びに来る……という予定。


だから、来るのは夕方とは言え、早めに掃除をすませたり……パネルの位置を決めたりしたいのに。
< 345 / 347 >

この作品をシェア

pagetop