悪者女子の恋心!
「れな…好きだよ…1番大切にしたいよ…」


想いが伝わればいい。

どうか伝われ。


…そんな俺の想いは儚く散った。

れなはついにポロポロと涙を溢しながら笑った。



「ううん、違うよ」


「え…?」


何が違う?


「あの時はね、本当に嬉しかったよ」


あの時、とは咲と喧嘩した夜だろう。


「でもね、咲ちゃんと離れてから透真くんは毎日寂しそうだった。あたしには埋められない穴が開いてた」


「それは、咲が幼なじみだからだよ…」


「うん…分かってる。透真くんがあたしを好きでいてくれてることも」


「じゃあ、「あたしが無理なんだよ」


無理…?
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