悪者女子の恋心!
「いつでも咲ちゃんを心配してる透真くんを見るのは、辛いん、だ…」


泣かないで、なんて言えない。


咲を心配してるのも本当にだから。

でもそれ以上に、

「れな、」


「あたしが、嫉妬、で黒くなっていくのが嫌なの…透真くんは綺麗なのに、あたしは汚い…」


「れなは汚くない!!綺麗だよ。笑った顔も、全部好きだよ…」


思わず強い口調で言った俺に、再びれなは泣きながら笑う。



「うん…ありがとう。透真が本当に大事にしなきゃいけないのは、あたしじゃない。ごめんね。今までありがとう」


れなは俺の大好きな笑顔で言った。


「透真くん、大好きだったよ。さよ、なら…っ」



れなが店から出ていったのを呆然と眺めていた。


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