悪者女子の恋心!
「お前暖かいな」


そんなあたしの心境も知らずに凜はふにゃ、とあたしの極上柔らかほっぺをつねる。


「凜っ、離せっ」


必死の訴えもコイツが聞くはずもなく。


「バカは風邪も引かねぇし楽だよなー」


などとほざく。


そして…あたしの耳にフッと息を吹きかけた。



「ぎゃあああああ!!」



思わずプリティ咲ちゃんらしくない声をあげ、あたしは走り出してしまった。
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