悪者女子の恋心!
「ありがとう…」


複雑な表情でハンカチを拭く春美さんについ声をかけたくなる。


慰め、とまではいかないけど。

中途半端な慰めほど不必要なものは無いから。


「何泣いてるの?そんなんじゃ透真の彼女は務まんないわよ」

透真は王子。

一寸たりとも他の子に隙を見せてはいけないの。



「そうだね…でも、もう別れたから良いんだ」
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