ガラクタでも未完成

『放課後、飽き教室に来てください。』



そう
きょうこそ望は告白いたす!

完璧に造り上げた、自作の恋のシナリオどうりに行けば、絶対うまくいく!

相当練り込んだシナリオだから、自信がある。


あとは、ちょっとの勇気。
それだけ。


(まずは、これを渡さないと)

あたしのシナリオだと、
本を返してもらいに行き、そこで新しく貸す本の最初のページに挟んでおく。

と、なっている。

話しかけないといけないのかぁ...赤くなってんの気づかれるかも。
しかも、新しく貸す本て、純愛ラブストーリーだし(笑)


どうしよどうしよどうしよどうしよどうしよどうしよどうしよ....//////



♪キンコーンカンコーン

あぁぁ、あと五分で授業じゃん!
もう....時間ない!
今しかない!

(望、行けぇぇぇぇぇーーーー!)


「な、ななな七島くん..!?」

「!?なんだ、南城。噛みまくり、しかも疑問形?」
「あぁあ、なんともないよ!テンションが上がってるだけ.えぇでへへ..」

(ぁぁぁぁ...またやってしまった!気持ち悪!バカバカバカ..」

「あっそだ南城、この前借りた本、読み終わったから返すな。これは、さすが、朝猫先生って感じだったなぁ~」

わかってくれてるぅーー!


「!だよねだよね!心理描写で朝猫先生に勝てる人、絶対いないよ!」
さずが、七島くん。よく分かってるじゃないか!

ぴょんぴょん←テンションアップ

「...はっっ!ゴメン!調子乗った」

あぁぁ。せっかくいい感じだったのに..!完全に引かれる..

しょぼーん・・・

「別にいいよ。俺もよんでる時そんな感じだったし。そこが南城と居て楽しいところなんだし。」





.......!..../////


七島くん、今、あたしのこと..誉めてくれた?

うそうそ。初めてだ...





「....いまな「あぁっ!!!」


ぬ????

「南城が持ってんの、朝猫先生の新作じゃん!」

「へ?あぁこれか。//七島くん喜ぶなぁって思って、かしにきた.....」

って、手紙が入ってる本だぁぁ!!
よりによって、このタイミングって...今めちゃくちゃ赤面中なんだけど!
あんなこと言われたら誰だって照れ死ぬでしょ!


.......いや待て、これは上手く本を渡すチャンスでわないか...!


(望、行けぇぇぇぇ二度目ぇぇぇぇ!)



「な、七島くん!この本、よかったら読んで!
...きょ、今日の放課後までに...ちょっとだけでいから、その...」


「マジ!サンキュー南城!朝猫先生の新作めっちゃ読みてぇ!」

/////言えた...!

「う、うん、ありがと。」

「でも、どうして放課後まで?」
「嫌々いやなんと~なく~かなぁ?!」

「?」

ヤバいヤバいばれるじゃん!なんで気づかないあたし!

「本当なんでもないから!本当本当、じゃあ授業始まるから変えるねバイバイ!!」

なんとあからさまな動揺..走り逃げて来ちゃったし。

でも.....




言えた。
< 4 / 9 >

この作品をシェア

pagetop