ガラクタでも未完成
4:15分。
送った手紙に書いた時刻まで、あと15分だ。
七島くんが手紙を読んだことは、淳平を上手く使い、調べてもらった。
こういうとき淳平使えるなぁー♪
...なんていってらんない!!!どうしよどうしよ!!
あと15分で来ちゃうよ
あたふたあたふた
「どうだかね、調子は」
…淳平!?
「!!!なんでいんのよさっさと帰れ淳平、てかみんな」
ドアに寄りかかりながらすねがおで見てくる。棒読みだ。
いつもとなんか違う。顔が怖い…
「何おこってんの?」
「…怒ってねーし。…お前が無様にフラれるところ笑いに来た」
はぁ?!
「っ!うるさい!人の気も知らないで。あっち行け!!」
ふん
なんだよ淳平、本当むかつく。
どんだけ勇気出したと思ってんの....
淳平にはこの気持ちわからないんだろうな。
カチッ
4:30
ヤバい。もう七島くん来ちゃう!
淳平にイラついてて、まだ心の準備が…
ガララララララっ
「なな七島くん!!」
「南城...どうした....」
落ち着いたいつもどうりの表情で入ってきた。
もう来ちゃった。まだ全然考えてない!
「あ…はは…ごめん呼び出して」
心臓がドクドクしまくつてる。これ七島くんも聞こえてんじゃないかな?
好きっていえ好きっていえ
「…七島くん…に、言いたいことが…。」
「うん…」
言え
きょうこそ
「あたし…七島くんが…」
「っ…何でもない。」
「え?」
「…ゴメン。何言いたいか分かんなくなった…。」
「ゴメン。呼び出しといて…ゴメン」
「…おう」
また、言えない。