【短】ウラハラ彼女
「あたしのこと興味ないふりしたって分かるんだからね?」
……は?
いきなり何を言いだすかと思えば、ついにイカれたか?
どうしたらそうぶっ飛んだ考えを持てるんだ。
元々ポンコツだったその脳内を一度覗いてみたい。
「なんだかんだ言っていっつも手を貸してくれるでしょ?
あたしね、すっごく嬉しーの」
「……別に。目の前で惨たらしい仏の顔は拝みたくないってだけ」
ほっとけば出血多量で野垂れ死にかねない。
馬鹿かこいつは。
悪態を呟きながら絆創膏を貼って手当て終了。
……あぁもう、キリがない。
どうせまた怪我して迷惑かけられるんだろうことに腹がたつ。
けど、どうしてだ……?
こんな奴、別にほっとけば勝手に一人で何とか出来るだろうに。