【短】ウラハラ彼女



ああ、自殺を後押しする僕も大概おかしくなってる。


けど、それよりも……




平日の真っ昼間に、しかも学校でこんな大胆な行動起こす彼女の気が知れなかった。




精神不安定か、これが平常運転なのか。


まさか本気で病んでたりは……



不審者でも見かけたような目を彼女に向ける。



「ねぇ、ちょっと」


「……ん」



眉間にしわを寄せて反応すれば、またまたこの状況下で似つかわしくない爆弾発言をプレゼントしてくれた。




「女の子の扱いなってない。
これはないでしょ」


そう言いながら顔だけこっちに向けて、自分の襟首を指差す。



………こいつ…。


全力で張り倒してやりたい。


それが人の迷惑考えず自殺を試みたやつの言葉か、このヤロー。



< 4 / 50 >

この作品をシェア

pagetop