今日もイジワルでわがままな虎先輩に振り回されてます。
「桃井、これお前のだろ?」
振り向くと香月君が虎先輩から貰った四葉のクローバーのキーホルダーを持っていた。
「ありがとう。これ大切な物なの」
香月君からキーホルダーをもらいリュックにつけようとしたら、つける金具の部分が壊れていた。
「壊れたのか?」
「そうみたい」
「直してやるよ。似たような金具、家にあるし」
「いいの?」
「あ~」
手に持っていたキーホルダーを香月君に渡した。
「桃井帰る方向一緒だから帰るか?」
「うん別にいいよ」
香月君は、靴を履きかえると一緒に学校を後にした。