選択恋愛
条件付き恋愛
授業もHRも終わって、放課後になった。
スマホの電源を入れる。
ーピロロリン♪ー
SNSのトークメールの通知が届いた様で、画面に表示された。
「あ、本谷君だ!」
トップ画像が本谷君のプリクラだったのですぐに判断出来た。
そこで私は初めて知った。
本谷君の名前が『さとし』という事を。
まぁ、ローマ字で名前が書いてあるので漢字まではわからないけど…。
それともう一つ。
本谷君には彼女が居るかもしれないという事。
トップ画像の本谷君の隣には何とも言えない程の可愛い彼女らしき人物。
そっか……やっぱり本谷君みたいなかっこいい人は彼女ぐらい居るよね。
そんな事何とも無い筈だった。
なのに…………心が痛む。
何故なんだろう。
とりあえず、トーク画面を開き、内容に目を通す事に。
"学校終わりましたー!"
何という単純な言葉。
そして…
「……ギャップがやばいわ。」
普段の話している口調と文章にした時の口調の差が激しい。
そのギャップに心を貫かれた。
「可愛い過ぎ…。」
「何が?」
ニヤニヤした顔をして声を掛けてきたのは、何時も一緒に居るメンツの一人の真菜花だった。
「いやー、後輩の口調が変わるのが可愛くて……!」
それを言った途端にうわーっという感じの顔に変わった。
「流石っすね。彩也ちゃんらしいよ。」
ふっと笑い、口を手に当ててニヤニヤした真菜花。
「何だよー!!」
真菜花にそう言いながら近づく。
「わわわっ!来るなー!!」
逃げていく真菜花を追いかけて、私も走る。
途中で本谷君に返信するのを忘れていた事に気付いたので、急いでアプリを開く。
"お疲れ様!うちも今課外終わったとこだよ。"
「送信っと!」
送信したのを確認して、画面を切る。
途端にトークメールの通知が届く。
来たーー!!
ワクワク、ドキドキしながらトーク画面を開き、内容を確認。
"楽感市場よりオススメの商品のお知らせ!!"
「ら………楽感…市場…。」
この時ばかりは楽感市場の公式アカウントを恨んでしまった。
ーピロロリン♪ー
ガックリと項垂れているとまたトークメールの通知音が流れる。
"お疲れ様です!"
トーク画面を開くと今度こそ本谷君だった。
やっと来た!!
めっちゃ嬉しい。
そこから沢山の話を本谷君とした。
帰路に着き、家に着いてからもずっと、一度も話が途切れること無く…。
敬語も先輩呼ばわりされるのも嫌いな私は、本谷君に敬語を使う事を辞めてもらい、名前も呼び捨てで呼んで貰う事にした。
"彼氏居ないの!?"
"2年間居ませんけどー。"
"え、何か意外!"
何故か私の彼氏の話になった。
ここで私はふと、本谷君には彼女が居るかもしれないという事を……。
でも、聞く事なんて出来ない。
怖かった。
『彼女居るよ。』
その言葉を聞きたくなかった。
そこで私はやっと薄々気付き始めた。
「もしかしてうち……本谷君の事………好きなの?」
スマホの電源を入れる。
ーピロロリン♪ー
SNSのトークメールの通知が届いた様で、画面に表示された。
「あ、本谷君だ!」
トップ画像が本谷君のプリクラだったのですぐに判断出来た。
そこで私は初めて知った。
本谷君の名前が『さとし』という事を。
まぁ、ローマ字で名前が書いてあるので漢字まではわからないけど…。
それともう一つ。
本谷君には彼女が居るかもしれないという事。
トップ画像の本谷君の隣には何とも言えない程の可愛い彼女らしき人物。
そっか……やっぱり本谷君みたいなかっこいい人は彼女ぐらい居るよね。
そんな事何とも無い筈だった。
なのに…………心が痛む。
何故なんだろう。
とりあえず、トーク画面を開き、内容に目を通す事に。
"学校終わりましたー!"
何という単純な言葉。
そして…
「……ギャップがやばいわ。」
普段の話している口調と文章にした時の口調の差が激しい。
そのギャップに心を貫かれた。
「可愛い過ぎ…。」
「何が?」
ニヤニヤした顔をして声を掛けてきたのは、何時も一緒に居るメンツの一人の真菜花だった。
「いやー、後輩の口調が変わるのが可愛くて……!」
それを言った途端にうわーっという感じの顔に変わった。
「流石っすね。彩也ちゃんらしいよ。」
ふっと笑い、口を手に当ててニヤニヤした真菜花。
「何だよー!!」
真菜花にそう言いながら近づく。
「わわわっ!来るなー!!」
逃げていく真菜花を追いかけて、私も走る。
途中で本谷君に返信するのを忘れていた事に気付いたので、急いでアプリを開く。
"お疲れ様!うちも今課外終わったとこだよ。"
「送信っと!」
送信したのを確認して、画面を切る。
途端にトークメールの通知が届く。
来たーー!!
ワクワク、ドキドキしながらトーク画面を開き、内容を確認。
"楽感市場よりオススメの商品のお知らせ!!"
「ら………楽感…市場…。」
この時ばかりは楽感市場の公式アカウントを恨んでしまった。
ーピロロリン♪ー
ガックリと項垂れているとまたトークメールの通知音が流れる。
"お疲れ様です!"
トーク画面を開くと今度こそ本谷君だった。
やっと来た!!
めっちゃ嬉しい。
そこから沢山の話を本谷君とした。
帰路に着き、家に着いてからもずっと、一度も話が途切れること無く…。
敬語も先輩呼ばわりされるのも嫌いな私は、本谷君に敬語を使う事を辞めてもらい、名前も呼び捨てで呼んで貰う事にした。
"彼氏居ないの!?"
"2年間居ませんけどー。"
"え、何か意外!"
何故か私の彼氏の話になった。
ここで私はふと、本谷君には彼女が居るかもしれないという事を……。
でも、聞く事なんて出来ない。
怖かった。
『彼女居るよ。』
その言葉を聞きたくなかった。
そこで私はやっと薄々気付き始めた。
「もしかしてうち……本谷君の事………好きなの?」