蜀宮廷日記
様々な思惑と二人の恋
その人物とは誰あろう
蜀の丞相の
諸葛亮
字は孔明であった。
彼は、政界でのライバルでもあった李厳が関家と結び付くことを警戒していた。
李厳の野心が蜀の屋台骨を揺るがすのを警戒していたのである。
つまりは魏や呉と結び付くのをである。よって、李厳やその娘である春蘭は当然監視の対象であった。
関興に対する真由の好意を諸葛亮に伝えたのが・・・。
「丞相閣下。やはり李厳には野心があると私には思います。陛下の信頼の高い関家を味方につければ、有利ですからね。」
「花女官長、だが余りにも刺激をすることは、やはり避けねばなるまい。ほんとに魏あたりに走らないとも限らないからな。何せ魏には、奴の親友で元蜀臣孟達もいるくらいだから。」
「確かにそのつては危険極まりないです!」
「だから、やはり朱雀隊などで密かに監視していくしかあるまい。」
「はっ、閣下。」
花女官長
真由姫や敦姫の上司にあたる。朱雀隊は、花女官長が指揮している女性の特務部隊であった。スパイ、謀略も手掛けるくの一部隊であった。
「だからこそ、やはり真由姫と関興を結ばせたい。」
「閣下、私は真由姫のためにお願いしたいのです。彼女は私の表の部下でもありますし。」
女官長は普段は表の顔として、行儀見習いとして来ている女官達の指導をしているからである。
「それに閣下、一部にですが、玄武隊にも李厳殿は食い込んでいる様子ですから。」
「う、うむ。幼常には言ってあるのだが・・・。」
玄武隊は男性の特務部隊であり、隊長が馬謖字は幼常であった。「馬氏の五常、白眉最もよし」つまりは、一番よいものを「白眉」というが、その語源となった今は亡き馬良の弟である。
“どうも、私はあの馬謖は信じられない!閣下はどうしてあんな奴を重用するのかな?”
花女官長は、どうしても馬謖の話が出ると、感情的になるのであった。
蜀の丞相の
諸葛亮
字は孔明であった。
彼は、政界でのライバルでもあった李厳が関家と結び付くことを警戒していた。
李厳の野心が蜀の屋台骨を揺るがすのを警戒していたのである。
つまりは魏や呉と結び付くのをである。よって、李厳やその娘である春蘭は当然監視の対象であった。
関興に対する真由の好意を諸葛亮に伝えたのが・・・。
「丞相閣下。やはり李厳には野心があると私には思います。陛下の信頼の高い関家を味方につければ、有利ですからね。」
「花女官長、だが余りにも刺激をすることは、やはり避けねばなるまい。ほんとに魏あたりに走らないとも限らないからな。何せ魏には、奴の親友で元蜀臣孟達もいるくらいだから。」
「確かにそのつては危険極まりないです!」
「だから、やはり朱雀隊などで密かに監視していくしかあるまい。」
「はっ、閣下。」
花女官長
真由姫や敦姫の上司にあたる。朱雀隊は、花女官長が指揮している女性の特務部隊であった。スパイ、謀略も手掛けるくの一部隊であった。
「だからこそ、やはり真由姫と関興を結ばせたい。」
「閣下、私は真由姫のためにお願いしたいのです。彼女は私の表の部下でもありますし。」
女官長は普段は表の顔として、行儀見習いとして来ている女官達の指導をしているからである。
「それに閣下、一部にですが、玄武隊にも李厳殿は食い込んでいる様子ですから。」
「う、うむ。幼常には言ってあるのだが・・・。」
玄武隊は男性の特務部隊であり、隊長が馬謖字は幼常であった。「馬氏の五常、白眉最もよし」つまりは、一番よいものを「白眉」というが、その語源となった今は亡き馬良の弟である。
“どうも、私はあの馬謖は信じられない!閣下はどうしてあんな奴を重用するのかな?”
花女官長は、どうしても馬謖の話が出ると、感情的になるのであった。