馬鹿とGuilty
ざわざわざわ…
『え、なになに?』
『なんかあったのか?』
ざわざわざわ…
『あの高校生…』
『マジで!』
ざわざわざわ…
そう、いつも通りだったのは
そこまでだった。
ざわざわざわ…
『うわぁ…』
『通報した方がいいんじゃ…』
ざわざわざわ…
『あの制服すぐ近くの…』
『あぁ、塔城(とうじょう)高校だよな…』
『これ…学校に連絡か?』
ざわざわざわ…
目の前に倒れているのは
60代か70代くらいの白髪の男性。
茶色のスーツに赤いネクタイ
スーツと同じ茶色のハットに杖という
なんともベタ(?)なスタイル。
そして俺と老人を囲む人だかり。
どうしてこうなった…