【退屈と非日常】(仮)
スカートの裾を持ってバタバタ仰ぐのはまだ序の口。
使用後の油取り紙はそこらに捨てられている。
飲みかけのジュースのパックは飲み終わっても三日くらい放置。
トイレからトイレットペーパーを持って来て、机の上でそれが私物化されている。
私の視界に広がる無秩序は実に情けなく、それでいて害にはなるが損害と言うほどでもないという低いレベルのもの。…まあ、なんだかんだと嘆きつつもそんな状況にもだんだんと慣れてくるからおかしなものだ。
今までいた世界、中学までの自分がいた生活空間とは別世界なのだ、そう、言わば私はストレンジャーなのだと思えば女子校も楽しいのかもしれないし、ある意味慣れさえ手に入れてしまえば女子校生活も楽なのだろう。
私は早い時間に登校して、同じ部活の友達に会いに行っている。
少しだけ話の合う同じクラスの友人よりも同じ趣味で盛り上がれる別のクラスの友達を大事にするのは私の中でしょうがないことだ。
同じ階の、端っこにあるクラスで喋っているとまた別のクラスの友達がやってきた。
別に慌てた様子もなく、当たり前のようにこのクラスに集まってくるのである。
私は1年9組、私達がいつも集まっているのは13組、そしてさっき来た友達は5組の子だ。13組の生徒の皆さんには悪いと思うけれども、毎朝たむろっててすみませんと心の中だけで謝っている。
「おはよー、ねえねえアヤちゃん、リーダーのレッスン2-1の訳持ってる?」
「あー、うちそれ今日やるんじゃなかったかなー、記憶にないけど」
「てか、何時間目?」
既に借りることを前提に話が進んでいる。
まあいいのだけど。
「うちは二時間目」
「じゃあ、借りに行ってもいい?」
「私の書いた文字が象形文字でもよければ」
「解読するから平気」
使用後の油取り紙はそこらに捨てられている。
飲みかけのジュースのパックは飲み終わっても三日くらい放置。
トイレからトイレットペーパーを持って来て、机の上でそれが私物化されている。
私の視界に広がる無秩序は実に情けなく、それでいて害にはなるが損害と言うほどでもないという低いレベルのもの。…まあ、なんだかんだと嘆きつつもそんな状況にもだんだんと慣れてくるからおかしなものだ。
今までいた世界、中学までの自分がいた生活空間とは別世界なのだ、そう、言わば私はストレンジャーなのだと思えば女子校も楽しいのかもしれないし、ある意味慣れさえ手に入れてしまえば女子校生活も楽なのだろう。
私は早い時間に登校して、同じ部活の友達に会いに行っている。
少しだけ話の合う同じクラスの友人よりも同じ趣味で盛り上がれる別のクラスの友達を大事にするのは私の中でしょうがないことだ。
同じ階の、端っこにあるクラスで喋っているとまた別のクラスの友達がやってきた。
別に慌てた様子もなく、当たり前のようにこのクラスに集まってくるのである。
私は1年9組、私達がいつも集まっているのは13組、そしてさっき来た友達は5組の子だ。13組の生徒の皆さんには悪いと思うけれども、毎朝たむろっててすみませんと心の中だけで謝っている。
「おはよー、ねえねえアヤちゃん、リーダーのレッスン2-1の訳持ってる?」
「あー、うちそれ今日やるんじゃなかったかなー、記憶にないけど」
「てか、何時間目?」
既に借りることを前提に話が進んでいる。
まあいいのだけど。
「うちは二時間目」
「じゃあ、借りに行ってもいい?」
「私の書いた文字が象形文字でもよければ」
「解読するから平気」