魔界姫志ーまかいきしー


「コイツはここの世界の奴じゃない。
それなのに神の子として存在しているなら狙われ、操られるのは時間の問題だ」

操られる。
それが一番神の子にとって最悪の結末らしい。

悪の元へ手が染まればコイツの意志に関係なく暴走するだろう。
止める術はない。

ただ世界が滅びるのを見ている事しか出来なくなる。

その力をもってすれば、こんな ちっぽけな世界なんざ…あっという間に消える。

だからミルは近付いたんだろう。
コイツを攫いに態と近付き騙した。

誰かの差し金だとしても誰の差し金だ?

この辺の王は神の子には興味がないはず…あったとしても、それは一目会いたいと思う程度。

自らの手は染めない奴等だがな。

反逆者には容赦ない。
俺達も捕まれば処刑台行きだろう。

それを避ける為にも…元姫様を探さねえとな…。

その序でに、この女…ユイの記憶も戻しこの魔界から追い出す。



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