魔界姫志ーまかいきしー
「俺は元々話す方だろ」
「そうでしたね?女の子と話すのが恥ずかしいだけで」
「…うるせえ!!」
「本当はユイさんと仲良くなりたいんですよね?シキ」
「お前…そろそろ黙らないと抜くぞ」
ルイを睨み付けて腰に刺さる剣に手をやるがユエに止められる。
「こら、こんな所で争わない」
「チッ」
その言葉に舌打ちを零し俺はメラメラと優しく燃える焚火を見つめた。
女と話すのが恥ずかしい訳じゃない。
女が嫌いで鬱陶しいだけだ。
必要以上に関わらない。
俺も女に必要以上に近付けさせない。
女は金と地位があれば着いてくる。
そこに感情なんざ有るわけ無い。
肩書きが欲しいだけだろ。
…女なんて皆同じだ。